暗闇の果て

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「ここから先は俺達は入れんからな。また明日や」 そう言ってたように確かに留置の中は独特の世界だった。 まず最初に本人確認と所持品検査があり、その後で規則らしい説明が会った。 うちが入った房は13房。 所謂女子房で、南署では二つしかない女子房だと聞いた。 うちが入った時はもう中に二人ほど先客が居てびっくりしたわ。 一人は若い綺麗な子で、もう一人はボコボコにされたらしい顔をしたお姉さんが寝てる。 「何して来たん?」 若い子がうちに聞いて来てうちは何も言わなかったんやけど、その子は 「うちはカード詐欺で、こっちの姉さんは薬らしいわ(笑)」 そう明るく言って来た。
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