Part①まさに公僕(@_@)

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その夜私は、信じられない光景を目にした。 それは、あるBARでの出来事… その日、接待を終えた私は、一人飲み直そうと行き着けの店のドアを空けると… カウンターにはグラサンをはめ、厳つい顔のお兄さんが連れの女性2人と座っていた。 嫌な予感がした私は出直そうと思い、ドアを閉めようとすると… 【コラ兄ちゃんっ!!何で逃げるんじゃっ!?】 (シマッタッ!!) もう逃げられないと覚悟した私は、咄嗟に… 『まさかぁ、帰りませんよぉ、トイレどこかなぁって思って…』 などと、誤魔化してはみたものの… 【あ~ん、便所ならこの奥じゃっ!さっさと入ってこいやっ!どアホっ!!】 (怖っ…) と、一瞬ビビったが、仕方ない。 (1杯だけ飲んで、奴がトイレに行った隙にでも逃げよう…) などと…作戦を考えつつ、トイレを済ませバーボンを頼んだ。 するといきなり… 【おい兄ちゃんっ、どうせ暇やろ?ワシの連れが来るまで、コイツの相手したってくれやっ!!】 『えっ…?』 (う~ん、ここは逆らえないなぁ、私は平和主義者だし…) そう覚悟を決めた私は、仕方無く女性達の顔を見てみると… (イヤァ~ンッ!と~ってもメタボなブサイクッちゃん!!) 思わず躊躇する私に… 【さっさと来んけぇーっ!!】 『は、はいっ、只今っ!』 こうなりゃ、ヤケクソッ!!私はメタボトトロの隣に渋々座った。その時… 《ジリリリリーンッ!!》 突然、奴の携帯がけたたましく鳴りだす。 【テメェーッ、遅いやんけぇっ!!何処におるんじゃーっ、ボケェッ!!】 (ヒェェーッ…) 【何ぃ…事件やとぉっ!?】 (えっ、事件て…?) 【ワシ、今日非番やでぇーっ!】 (非番て…?どゆ事???) 呆気にとられている私に、隣のトトロが言った。 【フフッ♪この人こう見えて刑事さんなんよ。】 (にゃ、にゃんですって~っ!?) 私の心の声が叫ぶと同時に、奴は不機嫌そうに電話を切り… 【でぶーっ!!余計な事喋るんじゃあねぇっ!!それより今日はもうお開きじゃっ、帰るでーっ!】 と、叫び、そそくさと勘定を払うと、店の前に止めてある車に乗り込み… 《ブオォーンッ!! キィキキキィーッ!!!!》 奴等は爆音だけを残して、去って行った。 (ふぅ…) 私はホッとしたのもつかの間、すぐに怒りが込み揚げてきて… 『あーっ!野郎っ、刑事のくせにもろ飲酒運転じゃんっ!!』 これで良いのかぁっ? 日本の警察ーっ!?
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