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昨日の父の背中は、何処か寂しそうにも見えた。
あんなに大きな背中だと思っていたのに、少し小さく見えた気さえする。
一歩。
また一歩。
ゆっくりと歩みを進める。
貴方の元へとゆっくりだけど、確実に近づいていく。
昔から見ていた絵本の主役。
必ず最後は王子様と結ばれる。
純白のウエディングドレスを身に纏い、幸せに暮らしましたと終わってる。
そんなおとぎ話の主人公に、今まさになった気分の私が居る。
あの時見た絵本の主役のように、私も幸せそうに微笑んでいるだろう。
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