今年の夏

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するとニャッと虎は笑い 虎『今井ぃ?帰りたいなら帰ってもいいぞ』 尚『んじゃ…―』 尚がドアに手をかけると 虎『そんかわり“これ”みんなに見られるけどな』 尚は、チラッと視線を虎に向けた …も、もしかして…… 尚『答案?』 虎『さぁーな。堂本は恥ずかしくない成績だから堂本はいいぞぉ。帰っても…――』 …この性格わりぃ担任どうにかしろよ! 尚は、ジッと虎を睨んだ。 するとワイシャツの裾を雅が引っ張り尚は視線を雅に移した 雅『す、座ろう』 顔を赤くしながら尚に言った 尚『えっ?…………わかったよ』 雅『ありがと』 …そう言えば雅はこの性格のわりぃ担任が好きなんだっけ。 尚は、ドアに手をかけていた手を離し自分の席へと歩いていった。それに続くように雅も席に向かった 虎『今井ぃ。帰んねぇのか?』 尚はギロッと睨み 尚『うるさい』 と言って鞄を机に投げた
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