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『うわああああああっ!!!?』
ある朝の青年の第一声。
「な、何なんさこれはっ!?」
朝、顔を洗おうと洗面所に行き、ふと鏡を見るとラ ビの頭の上には可愛らしい兎の耳がふたつ、よく確かめるとお尻にはちょこんと尻尾が。動揺をするのには当たり前な状況下なわけで。
「…絶対、昨日コムイの野郎が仕組んだんさ、」
昨日、オレが疲れて任務から帰ってきたときに疲れがとれるから!、と無理矢理飲まされたアレだ、きっと。
とにかくこのままここでじっとしているわけにはいかない、シスコンの所に行って一発ぶっ飛ばしてやらないと気が済まない。いや、一発じゃ気が済まない。兎に角見つけたら速攻フルボッコにしてやるさ。
「…とにかくコムイの所行かないとな。」
身支度をし、部屋から出ようと戸に手をかけた。
「…っと…このまま部屋から出て、アレンやユウに見つかったら危ないさ…。」
この耳と尻尾を見られたら何もかも終わるような気がする。いろんな意味で。男としてのプライドも木っ端微塵。ズタズタだろう。
さあ、どうしようか。と思案し、へなへなとその場に座り込んだ。
そこへベッドの片隅からラビを覗いている妖しい陰が一つ。
『か、かわいいっ!!何がどうなっているのかは分かりませんが、今回だけは感謝しますよコムイさん!はぁはぁはぁ』
時すでに遅し。いつから居たのか、ラビの部屋へ侵入していたのはアレンだった。
え?何で居るんだって?それは勿論、ラビの可愛い寝顔を観さt…僕のモーニングコールで新たな朝を迎えてほしいからですよ。…と言っても、もう起きてしまいましたが。
「うーん。何かこの耳を隠すものは……はっ!」
背後からの熱い視線に気づきラビは振り返った
さあ、今日も新たな一日を!
(アレン…!?お前っ何で勝手に入って…)(それよりラビ、その兎耳可愛いですね触らせてください、はぁはぁ。)(で、出てけー!!)
end
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