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苦しいすごく苦しい
救われるわけがないってわかってる
苦い錠剤と甘ったるい汁が
混ざり合う瞬間
僕の呼吸は止まってしまった
白黒になった逆立ちした空と水蒸気と
終わることのない感情だけが残って
笑い声は断末魔のように
涙は粉になってしまったよ
黒い線が描いた世界は
こんなものじゃなかった
今更どうしようもないってわかってた
僕は狂ってる気が狂ってる
その口二度と開かないようにしてやる
肉と肉が糸で繋がれて
隙間から流れる鉄の味
美味しそうに舐めたっけなあ
針まで食べたっけなあ
骨が鳴る音
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