計画始動

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ついに孝に絶好のチャンスが生まれた。 ある日の夕方。孝が学校から帰宅しようとした時に孝の学校の生徒が制服でタバコを吸っていたのだ。 『君達はうちの高校の生徒じゃないか?』 もちろん生徒は逃げようとした。 『ちょっと待ってくれ!別に君達を補導しようとしたわけではない。どうだい?ちょっと僕の話しを聞かないかい?』 孝は生徒達にこんな話をした。それは 学校には黙っておいてやるということ。 今後タバコを買う時は孝の実家でタバコを買うこと。 警官に見つかった場合のこと。 他の未成年の喫煙者に孝の実家でタバコを買うようにすすめること。 ということだった。 生徒からしてみれば学校にもばれず、しかも制服で堂々とタバコを入手できるのだから願ってもないことだった。 ここで1つ説明を補う。警官にばれた時の対処法である。それは 《高橋タバコ店》で買ったと言うという内容であった。 高橋タバコ店とは、孝の馴染みのタバコ屋であり、この計画の共犯者である。警官にばれた場合、入手先から警察へ罰金を命じられるのである。しかし孝の実家は自販機がないため、孝の実家で買ったと言ったら明らかに不自然であるため、高橋タバコ店を使うのだ。高橋タバコ店は比較的孝の学校から近く、自販機も多数あるため、孝は高橋タバコ店を選んだのだ。ちなみに罰金は孝と高橋タバコ店で割り勘である。
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