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父親は切の心の声が聞こえたかの様に話続ける。
『俺があいつと結婚する前、あいつは他の男と!俺の友人と付き合っていた!お前はその男の子どもなんだよ!』
父親が殴りながら続ける。その時、切はすでに意識がもうろうとしていた。
『成長するにつれて、お前はあいつに似てきた!そんな、お前を見てると虫酸が走る!俺に話しかけるな!俺の前に現われるな!!』
なおも殴り続ける父親を見上げて切は思った。
(あぁ……そっか……私が頑張っても意味なかったんだ……私は必要ない子どもだったんだ……)
切は頭でそう考えると闇の中に落ちて行った……
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