第1章―連続殺人事件―

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「…右足を切断って… …酷い…」 以降の被害者達の状態も、しっかりと記されていた。 ――――― 第二被害者・春日部 春樹 10/9深夜、都内の公園内で左腕の切断された遺体で発見。 第三被害者・林 弘子 10/25早朝、都内にある歩道橋下で左足の切断された遺体で発見。 第四被害者・原田 靖彦 11/10未明、都内の廃屋で上半身と下半身を切断され、かつ胸部のみを更に切断された遺体で発見。 ――――― 「そして、今朝の第五の被害者は右腕が… …ん?」 その下には驚愕の内容が書かれていた。 ――――― なお、被害者四名のいずれの切断部位も、未だ発見されていない。 周囲の捜索で発見されていない事から、犯人が切断部位を持ち去ったものとして調べを進めている。 ―――――― 「…切断した部位を…持ち去ったって…」 ………ゾクッ!! 記載された文を読んでいる時、背中を一筋の汗が伝った。 嫌な気持ちの悪い汗。 事件の状況を知る内に、自分の気持ちまで滅入ってきている。 「人間の…やる事じゃないよな…」 心なしか、キーボードを叩く指が震えているようだった。
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