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「…ゴホッ…ゴホッ…
…おい、今何て言った…?」
煙草をふかしながら、俺は水谷の言葉に思わずむせ返ってしまった。
「相変わらずいぃリアクションしてくれるねぇ♪
だから、この辺の地域にだけ広まってる『人喰い』って都市伝説があるんだよ。
安藤はそういったオカルトの類は好きだったろ?」
…聞き直してみても、確かに水谷は『人喰い』と言っていた。
「…その事…どこで?」
「あれ?もしかしてとっくに知ってた感じ?
何だ、そうなのかぁ…
でも、"こいつ"は見た事無いだろ?」
そう言うと、水谷は携帯を取り出し何かを探し始めた。
暫くして目的のモノが見つかったらしく、得意げに携帯を俺の前に差し出した。
「ほれ。これなんだけどさ…」
差し出された携帯の画面には、背景が真っ黒で、うっすらと髑髏の映像が背景にあり、更にそこに赤い字で何かが記されていた。
「…裏…都市伝説…?」
「アクセス制限がかかってるから、普通の人は見れないサイトだよ。
興味あるだろ?」
「何でそんなの水谷が閲覧できるんだ…?」
「ま、深い事は気にしない。
とにかく読んでみろよ。」
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