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「ところで、時間は大丈夫なの?」
母は時計を見ながら言った。
「………うわっ!やべっ。こんな話してるからだよっ、もう!」
「…で、彼女は…」
「しつこいっ!」
「よかったじゃない」
「いや、何も言ってないし!」
「時間は?」
笑いながら言う母。
「だあ~っ!もう!行ってますっ!!」
俺は、そう、言い放ち家を飛び出した。
「よかったじゃない…本当に」
静けさを取り戻した部屋で母は、そう、つぶやくのであった。
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