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自己紹介
学校が終わり、信也は、ちょっと、浮かれ気味だった。
信也「今日はなんかいいことあったなあ。あの子名前なんて言うんだろうなあ。クゥ~、知りて~。」
信也が、そんなこんな言っていると、(バシッ!)後ろから、手がムチのように、信也の頭を叩いた。
信也「いってーな、何すんだよ、バカ正人[まさと]。」
正人「へへ、お前がにやにや歩いてたから、覚ましてやろうと思ってな。」
信也「にやにやしてねぇよ、バカ。てか、叩くことねぇだろう。」
正人は、昔からのおれの、親友関係だ。たまに、荒っぽいけど、優しく根のいいやつだ。顔もそこそこいけてる。
正人「まあね、てかさ、信也いいことあったろう。隠したって、無駄だぜ。」
正人は、信也のことはズバリと当てるのだ。
“くそ~、なんでこいつはいつもこうなんだ。”と、思いながらも、
信也「わかったよ。言うよ。実はよ・・・。」
正人「マジかよ。いいなあ、かわいいやつに、ネクタイ拾ってもらうなんて。」
信也「だろ。でも、名前聞いてねぇんだよ。」
正人「ふっふっふ、明日、自己紹介があるぜ。そこで聞け。」
信也「そうか、これで聞けるなあ。」
正人「信也、一目惚れやん。」
信也「いや、まだ一目惚れってわけじゃないし。」
正人「ふーん。」
正人の顔は、にやにやしていた。
信也「まじやし。」
“・・・たぶん”信也は気にかけていた。
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