始まりの物語

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「ここは、どこですか?」 ぼくが気がつくとそこは見知らぬ森の中。 ・・・おーけー、おちつこうぜ、ぶらざー。 ぼくの名前は境蓮(さかいれん) しがない高校生、学力並、運動能力並の平凡が似合う男だ。 よし、一応自分がわかるくらいは落ち着いた。 まぁ、それで何かが変わる訳じゃないんだけど。 次は少し前を思い出そうか。 学校帰り、ぼくは好きな漫画の新刊が出るから遠回りして本屋に寄ったんだ。 それで・・・あれ? どうしたんだ? 思い出せない、なんでだろう? ぐるぐると回るぼくの思考。 だけど答えはみつからない。 「おい!お前!!」 ・・・へぇっ? 「だ、誰ですか!?」 声が裏返る。 「お前こそ誰だ!ここは俺達の森だ!どこのレクスの奴だ!!」 はぁい?れくす?何それ、何なのさぁ。 「ぼくは境蓮です、あのレクスって何ですか?」 「サカイレン?て言うかレクスを知らない!?ホントにどこの人間だ!?」 「日本の東京ですけど?」 「ニホン?トーキョー?どこにあるんだそこ?」 えーとマジですか?
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