踊れ!騒げ!クリパ!~二日目

5/23
前へ
/225ページ
次へ
浩之「さて…、時間までどうすっかな」   俺は教室を逃げ出した後、廊下を考えながら歩いていた。   このまま歩いてて生徒会に見つかるのも厄介だな…。 ましてや、アレがばれると今までの努力が水の泡になっちまう。   浩之「寒いけど…、屋上にでも行くか…」   俺はそう呟くと賑わう人々を後目に屋上へと向かった。   …………。   浩之「寒い……」   予想以上に屋上は寒かった。 相変わらず雪の降りそうな空が広がっていた。   俺は屋上の一角に寝転がった……。   浩之「分かんねえな…」   俺は空を見上げため息を吐いた。   自分の気持ち…… 由夢ちゃんのこと…… 朝のさくらさんの一言…… 結局…自分はどうしたいのか、さくらさんの言葉の意味も考えてみたが答えなんてでないか…。   浩之「そりゃあ、そうか」   俺は自問自答をした。   人の気持ちってのは難しい…どんだけ生きていても分からないことだから…。 いつだって、気持ちに関しては答えなんて出ねえもんな…。   浩之「そろそろ行くかな」   俺は由夢ちゃんを迎えに行くため、屋上を後にした……。
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!

700人が本棚に入れています
本棚に追加