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浩之「さて…、時間までどうすっかな」
俺は教室を逃げ出した後、廊下を考えながら歩いていた。
このまま歩いてて生徒会に見つかるのも厄介だな…。
ましてや、アレがばれると今までの努力が水の泡になっちまう。
浩之「寒いけど…、屋上にでも行くか…」
俺はそう呟くと賑わう人々を後目に屋上へと向かった。
…………。
浩之「寒い……」
予想以上に屋上は寒かった。
相変わらず雪の降りそうな空が広がっていた。
俺は屋上の一角に寝転がった……。
浩之「分かんねえな…」
俺は空を見上げため息を吐いた。
自分の気持ち……
由夢ちゃんのこと……
朝のさくらさんの一言……
結局…自分はどうしたいのか、さくらさんの言葉の意味も考えてみたが答えなんてでないか…。
浩之「そりゃあ、そうか」
俺は自問自答をした。
人の気持ちってのは難しい…どんだけ生きていても分からないことだから…。
いつだって、気持ちに関しては答えなんて出ねえもんな…。
浩之「そろそろ行くかな」
俺は由夢ちゃんを迎えに行くため、屋上を後にした……。
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