踊れ!騒げ!クリパ!~二日目

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浩之「えっと…、由夢ちゃんのクラスは…」   2年1組――   浩之「確か、ここだな」   俺は教室の後ろ側のドアの前に立った。   由夢ちゃんいるかな?   俺はドアに手をかけて入ろうと……   ガラガラッ――   あれ? 自動ドア?   俺はそう思った瞬間…   ドンッ――   何かが俺のみぞおちにめり込んだ。   浩之「うぐっ!?……」   息が…… 息が出来ない。   俺はその場にしゃがみ込んだ。   ???「痛たっ!?」   俺は何とか顔を上げてぶつかったのを見た。 そこには…… 天枷がいた。   美夏「き、貴様!何をするんだ!…って、増田ではないか?」   美夏は鼻をさすりながらしかめっ面で言った。   浩之「ぐっ…、はぁはぁ…。あ、天枷、て、的確にみぞおちに頭突きをかますとは…、お前はジダンか…?」   俺は呼吸を整えて言った。   危ねえ…。 堕ちる手前までいったぞ。 そして、俺はマテラッツィ…。   美夏「何訳の分からんことを言ってるんだ…。それより増田、こんな所でなにしてるんだ?」   美夏は相変わらずの表情で聞いてきた。   天枷のせいで苦しんでるだよ…。
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