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浩之「ん?あぁ、由夢ちゃんを迎えに……」
俺は教室を見渡しながら言った。
ん~…。
もしかして、居ないかな?
美夏「由夢か、由夢ならあそこにいるぞ」
美夏がそう言って指を差した方を見た。
そこには椅子に座っている由夢ちゃんがいた。
美夏「美夏は用があるからもう行くぞ」
美夏はそう言って行ってしまった。
浩之「おーい、由夢ちゃ~ん」
俺は教室の入り口のところで呼んだ。
由夢「へ?」
由夢ちゃんがこっちに振り向いた。
そして、クラスの連中も俺を見た。
俺は、手をひらひらと振って由夢ちゃんに挨拶してみた。
その間、由夢ちゃんは、驚きながらこっちを見て口をパクパクとしていた。
ん?
由夢ちゃんなんか言ってるのかな?
なに言ってるか全然聞こえない…。
俺が困ったような顔をしていると、由夢ちゃんは真っ赤な顔をして急いで俺の方に歩いてきた。
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