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由夢「え?昔…?」
由夢ちゃんは不思議そうに俺を見た。
浩之「あ!あぁ、前にいた所のことだよ」
俺は急いで誤魔化した。
由夢「そう言うことですか。クリスマスパーティーはうちの学校ぐらいですから」
由夢ちゃんは納得したように言った。
危なかった…。
もう、歳なせいか昔を懐かしむことが多くなったな…。
浩之「それよりさ…、どこ行きたい由夢ちゃん?」
俺はヘマしないように、由夢ちゃんの意識をクリパに向けさせようとパンフレットに目を向けた。
由夢「う~ん、なかなか決められないです。とりあえず、回りながら決めましょう」
浩之「そうだね」
俺たちは、立ち上がって歩き出そうとした時――
まゆき「浩くん、見つけたわよ」
背後から声を掛けられ、俺たちの周りを生徒会と思しき人が数人取り囲んだ。
浩之「いきなり何ですかまゆき先輩?」
なんでこんな時に絡んでくるかな…。
しかも、由夢ちゃんからは痛い視線を向けられてるよ。
まゆき「今度は何を企んでるの?」
まゆき先輩は不敵な笑みを浮かべて聞いてきた。
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