700人が本棚に入れています
本棚に追加
浩之「何もやりませんよ。音姉さんにも注意されましたから…、それに杉並とはもう繋がってないですので。なので、もう行ってもいいですか?」
俺はやれやれと言った。
まゆき「それは無理ね。まだ何か隠してるかもしれないから、だから生徒会室でゆっくり聞くわ」
まゆき先輩は真剣な顔をして言った。
まゆき先輩、完全に俺を連れてく気だな…。
せっかく、由夢ちゃんと回ってるのに空気をよんで欲しい。
浩之「隠すも何も…、俺はクリパを普通に楽しみたいだけなんですけど由夢ちゃんと一緒に」
俺も引き下がるわけにはいかなかった。
まゆき先輩が本気な以上、嘘のことで捕まって台無しにはしたくなかったからだ。
由夢「ひ、浩さん…」
まゆき「とは言ってもね…、浩くんには前科があるからねえ」
ここまで空気をよんでもらえないとイラっと来る…。
浩之「まゆき先輩、いくら生徒会だからってやっていい事と悪い事ぐらいつけてくれません?もう少しTPO(時、場所、場合)をわきまえてください」
俺はまゆき先輩にそう告げると、由夢ちゃんに「行こう」と小声で呟き手を取って去った。
由夢「ちょ、ちょっと、浩さん引っ張らないでください」
由夢ちゃんは慌てながら言った。
まゆき「浩くん!悪かったわね」
俺はまゆき先輩の言葉に振り返ると、まゆき先輩はいつもの悪戯な笑みを浮かべていた。
頭を下げて俺と由夢ちゃんは校舎の中に消えていった…。
最初のコメントを投稿しよう!