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浩之「ふぅ…、ちょっと危なかったね」
なんとか拘束されなくてよかった。
アレが出来なかったら俺の歴史に泥を塗っちまうからな。
由夢「まさか、高坂先輩を言い負かすとは思いませんでしたよ」
由夢ちゃんは意外そうな顔をして言った。
浩之「はは……」
逆に手の上で踊らされてた気も……。
よくよく考えると、俺いじられただけかもしれないな…。
由夢「でも、浩さんって不思議ですよね」
浩之「ん?そうか」
俺はどの辺がと聞き返した。
由夢「うん、なんか不意に大人っぽい面とかありますよ」
大人っぽいか………。
そりゃあ、歳が歳だしな…。
でも、由夢ちゃんにそう言われると嬉しいな。
由夢「普段はダメダメで―」
グサッ!――
あれなんだろ?
胸が痛いよ……。
由夢「バカなことばかりしてるのに――」
グサグサッ!――
どんどん俺の心に突き刺さって行くよ……。
そうか由夢ちゃんはそんな風に思ってたんだね。
浩之「…………」
俺は先程までの楽しい顔はなく、ショックに打ちひしがれていた。
由夢「どこか――。って浩さん、なに落ち込んでるんですか」
由夢ちゃんは隣の俺を見て驚くように言った。
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