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浩之「はは…、何でもないよ…」
俺は悲しく笑った。
由夢ちゃんにはいろいろ言われてたが、さり気なく出た本音ってのはそうとうくるな……。
由夢「ほら、そんなに落ち込んでないで…、浩さん映画研究会の上映あるみたいですよ。行きますよ」
由夢ちゃんはしっかりしてくださいと言うように、ずるずると俺を引っ張って行った。
浩之「分かったから、ちょっと引っ張らないでって…」
……………………
……………
………
20分のショートムービーの上映も終わり廊下を歩いていた。
由夢「結構面白かったですね」
由夢ちゃんは満足そうに笑っていった。
浩之「まぁ、悪くは無かったけど…」
俺は考えるように言った。
子犬や子猫がじゃれあっている映画でアニマルセラピーの癒やしを狙ったようなものだった。
浩之「あ、でも、子猫はよかったけど犬はダメだな」
俺は付け足すように言った。
由夢「何ですかその反応?でも、浩さん本当に犬ダメなんですね」
由夢ちゃんはむくれながらもクスリと笑いながら言った。
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