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はじまりの日
ひらり…
はらり…
舞い散る桜の花びら
枯れない桜の木…
浩之「ハァ…もう夕暮れか…これからどうしよう」
何度目の溜め息だろう。行くあてもなく座り込んで何時間たったろう…
???「ねぇ?君そんなとこに座って溜め息ついちゃって幸せ逃げちゃうよ」
浩之「へ?」
顔を上げるとそこには、長い金髪の女性がいた。
キョトンとしていると
少しむくれて
???「ムーッ…だから、そんなとこでどうしたの?」
浩之「あぁ…まぁ、いろいろとあって…行くあてがないというか…アハハ」
???「なーんだ。そんなことか…にゃはは」
そんなことって…
軽くヘコむな…
???「にゃはは。そんなにへこまないの。君名前は?」
ヘコませてるのはあなたのせいですよ
浩之「フゥ…浩之、増田浩之です」
???「浩之くんか…うん。なら、浩之くん僕のお家においでよ」
浩之「えっ?あっ、でも…」
嬉しいけど…やっぱ悪いよな
???「にゃはは…大丈夫だよ。僕の家族はいい人たちだから」
浩之「本当にお世話になっていいんですか?えっと…」
???「うん。今日から家族だね。僕はさくら、芳野さくら。さくらって呼んでね。あっ、でも…お母さんでもいいよ。にゃはは」
さくらさんはイタズラっぽい笑みを浮かべていた
浩之「ウゥッ…さくらさ~ん」
さくら「にゃはは…泣かないの。さ行こう浩之くん」
浩之「はいっ!!」
そうして、さくらさんと歩きはじめた………………………………………………………
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