メモリー1 幼なじみ

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『いいでしょって……。 お前なぁ、 もし俺がここで、 着替えの真っ最中だったら どうすんだよ?』 「どうって…べつに? お互い一緒にお風呂入ったり したじゃんー。 今さらどってこと ないでしょ?」 そう言いながら…… 結菜はにこっと笑った。 『……はぁ…』 「なにー? ため息なんかついて!」 きっとこいつは―― 俺と結菜が “男”と“女”だってこと 実感してねぇ。 まぁ俺だって…… だからなんだって感じだけど。 「そんなことより! 見て見て宏哉! 念願のセーラー服!!」 『はいはい。 かわいーかわいー。』 「なにー? そのどうでもいい言い方!!」 結菜はぷーっと頬を膨らませた。    
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