メモリー2 想いをずっと。

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『……暑そう…。 やだな…出たくない…』 げっそりと 玄関の前にたたずむあたし。 そして…… 体操服であるジャージ、 大きな鞄を持ったあたしを 後ろからドンッと押す人。 『……いったい!!』 「早く出ろ亜紀ー。 俺が遅れる!」 珍しく遅出のお父さんが あたしの背中を押した。 『……はぁい…』 ガチャッと家の扉を開けると モワッとあたしの体を包む 生ぬるい空気。 鋭く照らす太陽。 ――真夏の日ざし。 『暑いー!!』 そんな外の空気に あたしは一気に汗ばんだ。 「気をつけて行けよー。」 『はーい……。 いってきます!』    
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