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『くっそぉ~!!
こんなとこで死んでたまるかよぉ~!』
ザシュッ
ザシュッ
ザシュッ
四方から現れた水の刃を間一髪のとこで 剣を抜いて切り裂いた。
『ぬ!!
貴様、その剣をどこで手に入れた?』
アウロスはレッドの持つ剣が気になり攻撃を止めた。
『はあ?
どこでも何も、これは俺が成人を迎えて父上にもらった大事な剣だ。
それがどうかしたか?』
『何っ!!
………すると、貴様が火の都市の王族か。』
『そうだ。
だったら、何だっつ~んだ?
俺を、さっきの奴らみたいに細切れにする気か?
殺れるモンなら殺ってみやがれ!!
逆にこんがり焼き斬ってやるぜ!』
ガタッ。
そのレッドの言葉を聞いて、いきなり地面に膝をついたアウロス。
『これは無礼をした。
まさか、こんなに早くウインディーネ様の予言が当たるとは……。
ささ、この泉に立たれるがよい。
そして、まずはそなたの目的を果たすがいい』
急に様子が変わったアウロスに首を傾げて警戒をしながら泉の前に立つレッド。
『さあ~そなたの母がたの遺灰を流すがよい』
『な!?
なんで、お前がそれを知っているんだ?』
『理由は後で話すとしよう。
先ずは、灰を早く泉の中へ』
ますます怪しく考え深くするなかで渋々と泉に灰を流す。
すると灰は静かに流れると、それは少しずつ輪となり波紋を引き起こした。
次の瞬間………
パアアッ
と辺りが光始め、レッドの前に全身水色で白い機織りをまとった綺麗な小人が現れた。
『ようこそ、翡翠撞へいらっしゃいました。火の皇子レッド様。
私の名はウインディーネ。
貴方が、なぜここに来たのか?
その理由と目的。
全てを知っています。
そして、これからどうして行くのかを導いて差し上げましょう』
ウインディーネは優しくレッドに声をかけるとレッドはますます首を傾げた。
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