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ゴオオオオ……
『ハアハア、ハアハア』
『皇子、もういい加減引き返しましょう!
これ以上、進んでしまえば火の竜に見つかってしまいます!』
『……もう少しなんだ!
もう少しで、山頂に着く。
そこに、銀の鉱石があるんだ!
それを手に入れるまでは帰る訳には行かない!』
ここは火の都市フレアスターの真ん中に位置する 火焔山(カエンザン)と呼ばれる山中で、皇子は大臣のギブレを連れて鉱石探しをするため山頂を目指し登っていた最中であった。
ガシッ!!
『よしっ!!
やっと山頂に着いた!!
ここを登りきれば、後は鉱石を採取して帰ろう!!』
皇子は、そう言うと山頂の崖に手をかけ 登り上がろうとした瞬間………
キュエエエエ~~~
バサバサバサ
火の竜は皇子達を待ち構え、鳴き出してはすぐに羽を大きく羽ばたかせ、風圧で崖は脆く崩れ皇子達は落とされてしまう。
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