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『うわわわああああ~~』
二人は真っ逆さまに落ちていくと同時に火の竜も物凄い早さで滑降してくる。
『こんなこと、くらいで諦めてたまるかぁ~!』
シュンンッ!!!
ガシィィンッ!!
皇子はとっさに、腰に備えていた小さいピッケル付きのロープを投げては岩に掛けた。
『ギブレ!!
俺にしっかり捕まっていろよ!!』
『皇子、それはいくらなんでも無茶ですよ~!
ひいいぃぃ~助けてぇぇ!!』
ビュウウウ~~ンン
バタッ!!
二人は見事に、火の竜をすり抜け、山頂に降り着いた!
『ギブレ!!
急いで、そこの岩山に隠れるんだ!!
俺は、ここでアイツを食い止める!』
『そんなぁ~!!
無茶です!皇子も隠れて下さい。
でなければ、焼き殺されてしまいますよ!』
キュエエエエ~~~
バサバサバサ
二人の会話も虚しく、竜は皇子の頭上高く舞い上がり
竜は大きく深呼吸して、大きな炎の玉を皇子目掛けて吐き出した!!
ドカアアアア~~ン
皇子は間一髪、火の玉を避けた背後には銀の鉱石の結晶体があった。
辺りは、白煙が舞い 竜は皇子の姿を探していた。
そこから、皇子の走る姿が見えた。
竜は皇子の姿を捉えた瞬間、すかさず深呼吸をしては火の玉を吐き出すとこで
『これでも、食らいやがれ!!』
ぴかあああ~ん
皇子は厚手の手袋にしっかりと掴んでいた銀の鉱石が眩い(まばゆ)い光が照らし、竜は光を直視しては 空へ逃げるように帰って行った。
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