○○ダム

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さすがに花束には 気になったものの… それくらいで 引き返すほど、 ビビってねぇぞ! とか考えてたみたいです。 用足しを済ませて 目的地に到着した時、 エンジンを切らず バイクを降りたんだ。 真夜中のダムは、 想像以上に不気味なところでしょう。 昼間ですら、うっすら暗くて涼しい場所が 真夜中なら余計 不気味なはずです。 木々が擦れる音――。 響きわたる水の音。 んっ―――? なんの声だ? Hの友達の一人(M君とします)が何かの声がすると 言い出しました。 水の音の中に… 微かに混じって聴こえると言います。 耳を澄ませて 音を聴いてみます。 ……ン……。 ……ソ……ョ。 ぃ…っしょ…に…ぁそ…ぼぅ…ょ…。 ケラ…ケラ……。 青ざめる一同。 Mは、さらに 見てはいけないものを 見てしまった。
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