第一話 ~自由~

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―PM1:00― 昨日の依頼からすでに一日が経っている。 青年はパソコンの画面を食い入るように見ていた。 すると――――― コン、コンコン。 窓を何かが叩いている音が聞こえてきた。 「レスター…!?」 予想通り、窓を開けるとそこにはレスターがいた。 かなり疲れているのかレスターは青年の両手の中で羽を休めた。 「レスター、あの子は見つかったかい?」 「ミツケタミツケタ。レインガイノコウエンニイル」 レイン街は隣街だから、列車を使えばすぐにでも行ける。 青年はレスターを鳥かごの中に入れ、事務所を出た。
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