二人の歯車《愛莉》

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《愛莉》 あれから一週間がたった。 私たちはまだ 入れ替わったまま。 元に戻れる気配は 一切無し。 どうすれば良いのかって考えれば考えるほど、頭がこんがらがって 痛くなる。 (一回考えるのは止めよ…(__;)) 「おぃ!愛莉。愛莉!!」 隣から 聞き慣れた声が 降ってきた。 『ゴメン、隆弘。気づかへんかったわ…どした?』 「今日俺んちで、会議しよーぜ♪空いてるよな?」 隆弘は笑顔で 私に問いかけた。 『あた前じゃん☆ちなみに【俺んち】って言うのは、【隆弘の家】の事だよね?』 私たちは 今お互いの家で 過ごしてるため 普段の日常的な会話も、 分からない事が 多くなった。 「そぉだよ(笑)」 隆弘は 苦笑いを私に向けた。
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