二人の歯車《隆弘》

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普段めったな事では 愛莉は泣かないハズなのに。 俺の前でも、卒業式や愛莉が可愛がっていた犬が死んじゃった時位しか泣いた所を見たことが無い。 久しぶりの愛莉の涙。 俺はあ然として この場から動けなかった。 今話かけたら、これから前へ進むのが怖くなりそうな気がしたから。 愛莉の隣で 健人が話しかけているのが見える。 一瞬笑ったように見えたが、愛莉の顔はスグに曇った。 (もぅ耐えられない) そぉ思い、 俺は重たい足を動かして愛莉のもとへと向かった。
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