明暗《愛莉》

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「くっ…ふふ」 涙を目に溜めながら 私とハゲ先のツーショットを眺めている。 『ちょっと、笑ってないで助けなさいよっ!』 声には出せないので必死に隆弘にアイコンタクトを送る。 それでもよっぽど 愛莉が起こられているのが面白かったのか 隆弘は気づかないフリをしている。 「…ふっ、はは」 声を出さないように笑い続ける隆弘。 (最悪やんけぇ><) 結局私はハゲ先に、授業の最後まで怒られていた。 だけど ふと隆弘がなぜか スゴく愛しいと思ったのは、私のただの錯覚だろうか? ―――イトシイ なんて、あるはず無いのに。
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