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俺の名前は高原巧。
16歳の高2だ。
それなりの進学校に行ったはいいが、自分で選んだ一人暮らしのせいで勉強しなくなったのは仕方がないことにしよう。
そんな俺でも学級委員長をしつつ生徒会の役員をやってたりして高校生活をそれなりに楽しんでたりするのだが…。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
とりあえず、勉強は苦手だ。
数学と英語が特に…。
あれって将来活かせるのか?
おっと。
話が逸れたな。
大事なのは、だ。
先月、
7ヶ月付き合った彼女にフラれて、
よーやく立ち直ってきたってことだ。
誠二「よっ。巧!そろそろ傷は癒えたか?」
こいつは北野誠二。
1年からのクラスメートだが、
朝から話しかけてくるたびにこの言葉を投げ付けてきやがる。
根はいいやつなのだが、
失恋中の俺には悪魔に見えた。
俺「まぁ、なんとかな。お前、そろそろその切り出し方をなんとかしないと、そのうち刺されるぞ?俺に。」
誠二「それだけ言えるようになったんならもう心配はいらねぇな。一応心配してたんだぜ?」
俺「ホントかねぇ…俺にはお前が悪魔に見えてたぞ?」
同じ学校の女の子と付き合うと、別れた時にこんな目に遭うからみんな気をつけような。
誠二「なにぶつぶつ言ってんだよ。で?ホントにもう平気なのか?」
俺「とりあえず、な。まぁ、ある意味お前らのおかげかもな。休みのたびに無理矢理予定ねじ込んできやがるし。」
誠二「少しは感謝してもらいたいもんだな。余計なこと考えなくて済んだろ?」
俺「うむ。いい傾向だ。その調子で俺に尽くせよ。」
誠二「…お前が俺らのことをどういう目で見てんのかがよく分かる言葉だよなぁ。」
まぁ、これが俺の日常ってやつだ。
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