2限目~探し物はなんですか?~

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絢の弓道部入りはひとまず見送りになった。 興味を持ってくれただけよしとするか。     色々考えながらバイトに向かっていたら美優からメールがきた。   美優「坂本さんって病気なんだよね?弓道やれるかなぁ…。」   俺「本人がやりたいのなら病気とか関係ないだろ。それで笑ってくれるのなら意味があるんじゃないかねぇ。」   美優「そっか…うん。そうだね。また見学に来たら、今度はあたしも頑張るよ!」   俺「美優はプレッシャーに弱いんだからやめとけ。まずはスランプから脱出したまえ。」     そこでコンビニに着いた。   今日は恭子とのシフトだ。     恭子「おはよう。」     ん?なんか違和感が…。     俺「おはよう。どーした?今日はやたらテンション低いな。」 恭子「巧君…怒ってないの?」 俺「恭子が俺に怒られるようなことしたのか?」 恭子「昨日の夜のメール…。」     なんだっけなぁ…。 とりあえず、携帯を見て確認。     俺「あぁ、これか。うん怒ってるぞ?だから今度昼飯おごってくれ。」 恭子「え?それでいいの?」 俺「なんなら、食後のコーヒーもつけてくれたら嬉しいぞ。」 恭子「それでいいなら…。」 俺「ついでに、食後のチョコパフェとかつけてくれたら最高だな。」 恭子「うっ…そこまででいい?」 俺「うむ。それでお腹いっぱい…怒りもおさまるな。」 恭子「分かったよ…今度おごるよ~。いつにする?」 俺「う~ん…次の休みでどうよ?俺も今んとこは予定はないし。多分。」 恭子「多分ってなによ…うん。じゃあそれで!」 俺「よし、元気出たみたいだな。今日もやるか。」 恭子「うん。ありがとう!」     なんとか機嫌よくなったな。     …………おかしな事件を起こさないように監視しとくか。     2時間後。     恭子「きゃっ…」 俺「危ない!」     バサっ!!     俺「あっぶないなぁ…本の下敷きとか、ちょっとシャレにならんことになるとこだったな…ん?どうした?」     抱き留めた俺の胸の中で恭子が黙ってる。 まさか…。     俺「お、おい!ケガとかしてないだろうな!?」 恭子「だ、大丈夫。ちょっとビックリしちゃって…。」 俺「俺もビックリしたわい。気をつけろよな?」 恭子「うん、ありがとう…。」     それだけ言うと、恭子は真っ赤な顔で仕事に戻っていった。
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