3限目~その、もう一つ先へ~

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その日は時間も時間だったので、解散ってことになった。 家まで送ると提案したのだが、親が迎えに来るとゆーことで断念した。 ただ、絢の家は俺の帰り道にあるらしく、そのうち一緒に帰ろうとゆーことになった。     最初の警戒心丸出しな感じはどこへいってしまったのか…。 出逢ってたかだか数日なのに、色々知ったし色々聞かれた。 まぁ、お互いに肝心なことにはまったく触れてないけどな。 それはそれでいい。 話す時や聞く時が来ればそうすればいいだけのことだからな。     帰ったら恭子からメールがきていた。     恭子「次の休みって明日でいいのかな?」     …なんだっけこれ…。 あ、そうだ。昼飯をおごってもらうんだった。   明日は部活も休むし、ちょうどいいかな。     一つ勘違いしてほしくないのだが、弓道は肉体よりも精神力が大事なんだ。 だから、休むべき時はしっかり休んで英気を養わなきゃいけないのだ。     俺「おう。11時半にコンビニの前でどうよ?それから先はその時に決めるってことで…。」   恭子「うん。いいよ~。」     あっさり返事が帰ってきた…。 バイト中なはずなのだが。 恭子は何をしてるのだろうか。   そこで一つ思い付いた。     俺「なんなら、勇樹さんも誘うか?」   恭子「勇樹さんにまでおごれないよ~!?」   俺「さすがに自腹切るんじゃね?」   恭子「う~ん…今日同じシフトだから聞いてみるよ。」     よし、仕事に集中してくれそうだな。     俺「了解。恭子に任せた!」   恭子「任されたよ!じゃあ仕事頑張るね!」     よし。思惑通りだったな。 悪人と言うなかれ。   恭子は仕事に集中しないと事件を巻き起こしてくれるのだ。 ここまで読んでくれた君達になら分かるだろ?     なにはともあれ、 それからの俺は非常にまったりと、ゆったりと、ゆるゆるに過ごしたのであった。     そして数時間後…。   恭子「勇樹さんはデートだって。散々彼女さんを自慢されたよ。」   俺「やっぱりか。俺も自慢されまくったぞ。こっちは立ち直ったばっかりだってぇのに。」   恭子「巧君にはあたしがいるんだから大丈夫だよ!」   俺「うむ。明日を楽しみにしておるぞ。それじゃあおやすみ。」     俺は、明日のために早く寝ることにした。
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