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その日は時間も時間だったので、解散ってことになった。
家まで送ると提案したのだが、親が迎えに来るとゆーことで断念した。
ただ、絢の家は俺の帰り道にあるらしく、そのうち一緒に帰ろうとゆーことになった。
最初の警戒心丸出しな感じはどこへいってしまったのか…。
出逢ってたかだか数日なのに、色々知ったし色々聞かれた。
まぁ、お互いに肝心なことにはまったく触れてないけどな。
それはそれでいい。
話す時や聞く時が来ればそうすればいいだけのことだからな。
帰ったら恭子からメールがきていた。
恭子「次の休みって明日でいいのかな?」
…なんだっけこれ…。
あ、そうだ。昼飯をおごってもらうんだった。
明日は部活も休むし、ちょうどいいかな。
一つ勘違いしてほしくないのだが、弓道は肉体よりも精神力が大事なんだ。
だから、休むべき時はしっかり休んで英気を養わなきゃいけないのだ。
俺「おう。11時半にコンビニの前でどうよ?それから先はその時に決めるってことで…。」
恭子「うん。いいよ~。」
あっさり返事が帰ってきた…。
バイト中なはずなのだが。
恭子は何をしてるのだろうか。
そこで一つ思い付いた。
俺「なんなら、勇樹さんも誘うか?」
恭子「勇樹さんにまでおごれないよ~!?」
俺「さすがに自腹切るんじゃね?」
恭子「う~ん…今日同じシフトだから聞いてみるよ。」
よし、仕事に集中してくれそうだな。
俺「了解。恭子に任せた!」
恭子「任されたよ!じゃあ仕事頑張るね!」
よし。思惑通りだったな。
悪人と言うなかれ。
恭子は仕事に集中しないと事件を巻き起こしてくれるのだ。
ここまで読んでくれた君達になら分かるだろ?
なにはともあれ、
それからの俺は非常にまったりと、ゆったりと、ゆるゆるに過ごしたのであった。
そして数時間後…。
恭子「勇樹さんはデートだって。散々彼女さんを自慢されたよ。」
俺「やっぱりか。俺も自慢されまくったぞ。こっちは立ち直ったばっかりだってぇのに。」
恭子「巧君にはあたしがいるんだから大丈夫だよ!」
俺「うむ。明日を楽しみにしておるぞ。それじゃあおやすみ。」
俺は、明日のために早く寝ることにした。
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