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翌日、電話で叩き起こされた。
俺「ん~。もしもし~。」
恭子「その声は…巧君、今起きたね?」
俺「あぁ、恭子か。今何時だ?どーしたの?」
恭子「もう12時半だよ?今日は暇?」
俺「もうそんな時間か…多分暇だけど、なんざんしょ?」
恭子「暇だったら遊ばない?あたしも暇なんだよね~。」
俺「それはいいけど…何して遊ぶのだ?」
恭子「カラオケ行きたいなって。」
俺「そうか。そんなに俺の歌が聞きたいか。指名料取るぞ?」
恭子「暇がつぶせるんだからいいじゃん。」
俺「起こされたんだが?」
恭子「寝過ぎなんだよ。」
俺「むぅ…よし。準備して行くから…2時にコンビニ前で待ち合わせでいいか?」
恭子「うん。待ってるね~。」
暇だからいいものの、どうしたのだろうか。
まぁ、行くと言った以上は準備しなきゃな。
結局、2時少し前に着いた。
恭子はすでに待っていた。
恭子「時間通りだったね~。」
俺「ふっ。毎度毎度遅刻する俺ではないさ。」
恭子「じゃ、行こ!」
今日はいつにも増して機嫌がいいなぁ。
2時間で入ったんだが、1時間くらいしたとこで恭子が突然曲を入れるのをやめてしまった。
俺「どーした?迷ってんの?」
恭子「あのね…聞きたいことがあるんだけど…。」
俺「なんだよ、薮から棒に。勉強は勘弁してくれよ?」
恭子「そーじゃないの。巧君ってまだ彼女とかいないよね?」
俺「おう。よーやく立ち直ったとこだから、これからだな。」
恭子「好きな人は?」
俺「それもこれから。」
恭子「そっか…ねぇ。あたしのことはどう思う?」
俺「面白いやつ。」
恭子「えっと…彼女としては見れないかな?」
俺「彼女として、ねぇ…は?彼女!?」
恭子「つまり、あたしと付き合って欲しいなぁって…。」
青天の霹靂だった。
まさか恭子がそんなことを考えていたなんて…。
恭子「ビックリしてるねぇ…あたしじゃダメかな…?」
俺「わりぃ。考えたことなかった…う~ん…ダメもなにも、驚きが勝ってるよ。」
恭子「あ、今すぐじゃなくていいんだよ?ゆっくり考えて。」
俺「う~ん…。」
恭子「とりあえず、残りの時間歌おうよ!」
歌ったことは歌ったのだが…正直、何を歌ったのかは覚えていない。
その後、バイトに行ったのだが…見事に精彩を欠いていた。
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