3限目~その、もう一つ先へ~

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俺「ちょっとコンビニ行ってくるから、とりあえずこれで痛いとこを冷やしときな?」     俺はそう言って、ペットボトルのジュースを渡した。     俺「あ、そうそう。俺と間接キスがしたけりゃ飲んでもいいからな~。」 絢「なっ…!」 俺「まぁ、おとなしくしときなさい。」 絢「はい…。」     言いたいことありげな感じだったが、応急処置が先だ。 近くのコンビニへ急いだ。     ほどなくして、右足首にタオルを巻いた女子高生が出来上がった。 仕方ないんだって。包帯がなかったんだから代用したまでだ。     絢「高原さん…。」 俺「包帯がなかったコンビニを恨め。あと、帰ったらちゃんと包帯巻きな?」 絢「そーじゃないんですけど…はい…。」 俺「よし、こんな感じかな。」     まぁ、ロックアイスを包むにはちょうどよかったな。     俺「ちょっと冷たいかもしれんけど、家に帰るまでは我慢してな。」 絢「はい…。」     なんだか、さっきから歯切れが悪いなぁ…。     俺「さっきからどーしたんだ?返事に違和感がありまくりだぞ?」 絢「ちょっと…恥ずかしいです…。」     よく顔を見たら真っ赤になっている。 俺が理解出来てない感じでいたら、     絢「あの…痛いのは痛いんですけど…なんかくすぐったくって…。」     ………………。     思わず笑い出してしまった。 そーだよ。 こーゆー子なんだよな。 この子の笑顔が見たい。 心底そう思える。     絢「なにがそんなにおかしいんですか!?」 俺「いや、悪い悪い。絢があんまりかわいくてな。」 絢「そんな…。」     さらに赤くなってしまった。     いつまでもこうしているわけにはいかないので帰ることにした。     俺「さぁ、姫。俺の後ろへどうぞ。」 絢「姫はやめてください。」 俺「了解。よし、行くぞ。」     それから、絢の家までの10分程度、世間話をしながらゆっくりこいだ。     家まで送ると、ホントに学校から俺の家の間だった。 ってか、毎朝通る道だった。 まぁ、俺は早起きが苦手なので、朝から迎えに行くようなことは出来ないけどな。 期待していた人。 残念だったな。     かくして、俺は帰路についた。 あ、そうそう。 ここでよーやく絢の携帯番号やメアドを知った。 毎度のことながら、聞いてなかった自分にビックリした。
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