183人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
帰ったら絢からメールがきていた。
絢「今日は色々ありがとうございました。なんか、元気が出ました。」
俺「元気が出たのはよかったな。俺の意味ってやつもあったんだねぇ。」
絢「あの時高原さんが声をかけてくれなかったら、あたしはまだ独りでしょうから、ホントに感謝しています。」
俺は一つ思い付いた。
俺「じゃあ、その感謝の気持ちを形にしてもらおうか。」
絢「形?なんか作りますか?」
俺「あ~。それもいいんだけど…呼び方を変えてくれないかな?」
絢「呼び方ですか…高原さんじゃ失礼でしたか?」
俺「いや、巧でヨロシク。」
さて、どう出るかな?
絢「分かりました。じゃあ次からは巧さんって呼びますね。」
おぉ。乗ってきたな。
俺「呼び捨てでも構わないぞ?俺もそうしてるしな。」
絢「いえ。やっぱり年上ですから、敬称はつけないと。」
俺「OK。じゃあそれでいこうか。名字で呼んだら1ペナな。」
絢「罰ゲームとかですか?」
俺「おう。5回たまったらほっぺにキスしてくれ。」
絢「…巧さんって、凄く大胆な冗談言いますよねぇ。」
おや?俺は至極真面目なつもりなんだが。
俺「それくらいのスリルがないと、名字で呼ばれそうだからな。」
絢「えっと…気をつけます。」
よし。名字で呼ばれるのも逆に楽しみになったな。
この後も他愛のないやり取りをしていたが、遅くなってきたので寝ることにした。
明日はバイトだ…。
3人だから、恭子に逢うことになるんだよなぁ…どうしようかなぁ…。
そう言えば、恭子からメールこないなぁ…気を使ってくれてんだろうなぁ…。
俺はどうするのだろうか。
恭子と付き合うのだろうか…。
そんなことを考えてるうちに、俺は寝てしまった。
翌朝、見事に寝坊した。
起きたら10時。
早起きしてシャワーを浴びるつもりだったんだがなぁ…。
まぁ、結局は浴びることにしたわけだか。
そんなわけで、学校に着いたのは昼過ぎになった。
誠二「よっ。巧!傷は癒えたか?」
俺「完全復活だな。もう心配はいらんよ。」
誠二「ふぅん…つまんないなぁ…嘘だから、俺の左腕を取るのはやめてくれ。」
俺「分かればよい。」
誠二「今日も情報があるぞ~。」
聞くことにした。
最初のコメントを投稿しよう!