3限目~その、もう一つ先へ~

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帰ったら絢からメールがきていた。     絢「今日は色々ありがとうございました。なんか、元気が出ました。」   俺「元気が出たのはよかったな。俺の意味ってやつもあったんだねぇ。」   絢「あの時高原さんが声をかけてくれなかったら、あたしはまだ独りでしょうから、ホントに感謝しています。」     俺は一つ思い付いた。   俺「じゃあ、その感謝の気持ちを形にしてもらおうか。」   絢「形?なんか作りますか?」   俺「あ~。それもいいんだけど…呼び方を変えてくれないかな?」   絢「呼び方ですか…高原さんじゃ失礼でしたか?」   俺「いや、巧でヨロシク。」     さて、どう出るかな?   絢「分かりました。じゃあ次からは巧さんって呼びますね。」     おぉ。乗ってきたな。   俺「呼び捨てでも構わないぞ?俺もそうしてるしな。」   絢「いえ。やっぱり年上ですから、敬称はつけないと。」   俺「OK。じゃあそれでいこうか。名字で呼んだら1ペナな。」   絢「罰ゲームとかですか?」   俺「おう。5回たまったらほっぺにキスしてくれ。」   絢「…巧さんって、凄く大胆な冗談言いますよねぇ。」     おや?俺は至極真面目なつもりなんだが。   俺「それくらいのスリルがないと、名字で呼ばれそうだからな。」   絢「えっと…気をつけます。」     よし。名字で呼ばれるのも逆に楽しみになったな。     この後も他愛のないやり取りをしていたが、遅くなってきたので寝ることにした。     明日はバイトだ…。 3人だから、恭子に逢うことになるんだよなぁ…どうしようかなぁ…。 そう言えば、恭子からメールこないなぁ…気を使ってくれてんだろうなぁ…。 俺はどうするのだろうか。 恭子と付き合うのだろうか…。     そんなことを考えてるうちに、俺は寝てしまった。     翌朝、見事に寝坊した。 起きたら10時。 早起きしてシャワーを浴びるつもりだったんだがなぁ…。 まぁ、結局は浴びることにしたわけだか。     そんなわけで、学校に着いたのは昼過ぎになった。     誠二「よっ。巧!傷は癒えたか?」 俺「完全復活だな。もう心配はいらんよ。」 誠二「ふぅん…つまんないなぁ…嘘だから、俺の左腕を取るのはやめてくれ。」 俺「分かればよい。」 誠二「今日も情報があるぞ~。」   聞くことにした。
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