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その場を離れようとする椿。
「椿チャン どこ行くのー?」
「あ。うーん…さっきの黒い奴を追ってみようと思うんだけど…?」
………
「それってどこだよ…」
呆れ返るターニャ。
「わかんね…」
自分に呆れた。
「あ~…俺、見当付く。
アレ、使い魔だろ?
あんなん飼ってるの、魔界の貴族くらいだよォ~
って事は、目指すは…
魔界だよねェ~♪」
「どこにあるんだよー?
遠い?アタシ、もう今日は歩きたくない!」
姫のわがままは 留まることはない…。
「ターニャ…よく考えろ。目の前にこんな光景が広がってる中で お前 寝れる?」
トラが指差す先…
目を覆いたくなる。
山のような死体…血の海…
ターニャは、無言で首を横に振った。
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