真実に向けて…

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しみじみと言う椿をトラは見詰めた。 視線に気付いた椿、 ニッと笑い、拳で軽くトラの脇腹を殴る。 「アタシもッ!!…あんたらと居ると楽しい!」 照れ臭そうに顔を隠す。 トラと二人、そんなターニャを見遣る。 「何 言ってんだよォ~。」 アハハハハハッ!! 碧い月が輝く下、椿達は 笑いながら眠りについた。 …… ……… 俺は、一体何者だろう… ………… …… 《考えるなよ…》 誰?何んで? 《俺は、お前だよ… 何者か…知ってどうする?忘れろ… 早くここから離れた方がいい…》 待って!! 俺は 知りたいんだ!! 自分が何者かを……… 《……早く帰ってくれよ……気付いいてからじゃ…遅い…ん…ダ………》 消えていく… 荒野で聞こえた声と同じ…
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