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満天の星空…
両側で眠る二人。
どれほども眠っていないだろう…
椿は、もう一度目を閉じた。
巡らせる疑問…
『戦え』と言った声が…
今日は『帰れ』と言った…
『俺は、お前…』
どうゆう意味だ?
このむず痒い感覚…
わからない…
ワカラナイ…
……
…
花の香り…
風に乗って椿の元へ届く。
(懐かしい…………ッ?!)
懐かしい。
そう感じた…
これが花の香りである事も、白い花である事までも
わかる…。
二人が目を覚まさないよう気を使いながら起き上がり、見渡した。
目を閉じ、嗅覚を研ぎ澄ます…
この香りに誘われる。
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