出発

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昨日の夜の…… 「あ~そーんなに警戒しなくていーからァ」 伸びきった独特の話し方。 間違いない。 ふっと背中の方で気配を感じた。 「アンタさァ~ビビリ過ぎなんじゃーん。ウッザイくらい伝わってくるんだよねェ~」 椿は、やっと彼らの姿を捕らえる。 「もっとさぁ、気楽にいこーよォ~」 いつの間にか、目の前に並んだ二人組。 同じ身長、同じ顔。 艶やかな黒髪の長さまで同じ。 双子……?
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