迷子

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いつも通りの登校 何も変わらない一日が始まる…… ワイシャツに学ランを羽織り、朝食も取らず家を出た。 遅刻ギリギリで学校に滑り込むと、始業のチャイムがなる。 靴を履き代えず入れる灰色のビニール質の廊下。 落書きだらけの教室。 ザワザワと落ち着きのない雰囲気。 先生が入って来るのを見て、席に着くクラスメイト。 もちろん、椿も席に着く。 すぐに、それぞれが暇を潰し始め、静まる事はなかった。 携帯をいじる音。 微かに耳に入る音楽。 小声の会話。 そんな雑音を聞きながら暖かい陽射しに、まどろんだ。
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