序章:恐怖

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 「お客さん、終点ですよ。起きて下さい。」  目を開けると、中年の駅員の顔がそこにあった。  夢……だったのか?  駅員は俺が起きた事を確認すると、ほかの車両に移る。  左の席を見ると、そこには誰もいない。  は……ははは……夢だったのか。  我ながら凄い悪夢を見たものだ。ハンバーガーを紙ごと食うやつの夢だって?んなやついるわけねぇだろ?後で、望(のぞむ)と風夏(ふうか)にでも話してやるかな?ははは……………。  だが俺は、今だ座席の下に落ちている肉汁を忘れる事はできないだろう。
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