吉田一美

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⑤告白……そして彼女は力強く歩み出す  坂井悠二の正体、自分の選択が齎した結果に恐怖し、一度は逃げた吉田一美だが、悠二の母・千草の助言、呼び起こされた想いを胸に、彼女は再び勇気を奮い起こす。非常な現実そのもののような、カムシンの言葉を胸に。 「それでも、良かれと思うことを、また――」  坂井悠二を好きでいることを、  その想いをぶつけることを、 「私、坂井君が、好きです」  吉田一美は、選んだ。
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