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京の席は廊下側の壁際にあり、前から四番目にある
「あった、あれか」
京は急いで自分がいつだかを見た
「なっ、今日の二時半。やばい、まだ言ってない」
そう言って携帯を取り出して家に電話をかけた
「えー、こちら狩野ですが」
やる気のないあいつがでた
「長ですか」
「紗枝だ。どうした、京。三者面談ならちゃんと行く。全く、たまには信用ってしてるか」
最後の言葉に京は身震いした。電話腰でも紗枝の表情がわかるような声だったからだ
「はい、すいません。お手数かけます」
そう言って電話を切った
「という訳だからすまん。また今度な」
「うん、まぁ、しょうがないよね」
「じゃあな。気をつけて」
そう言って教室から出て行こうとした美羽に手を振った
「そちらこそ、ちゃんと進路決めてね」
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