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「で、美羽、いったいなんのようだ」
「京は昼飯どうするの」
「持参だ。ちゃんと自分で作ったぞ」
「うん、それはわかるけど、軽いよ」
美羽が京の鞄から弁当箱を勝手にとって振った
「おいおい、そんなわけないだろ。自分で作ったのに中身を入れ・・・」
軽い。めっちゃ軽い。まるで中身がないかのように軽い
そこで京は左の席を見た
「相沢、おまえか」
だが相沢と呼ばれた少女は首を振る
ちなみに名前は恵(めぐみ)
顔だちは幼く、身長150と小さい
美羽と同じで髪が長いが、茶色でそのままストレートにしている点、あまり飾らない奴である
美羽としょっちゅう喧嘩しているが実はかなり仲がいい
またちょっとしたお嬢様みたいな感じがある
「なんの事だ。全くわからん」
「いやまだ何もいってないし。」
恵はあぁ~と目を反らした
「ありがとう、京。弁当美味しかったよ」
「白状しやがった。しかもあっさりと。」
恵はそんな京を見て
「まぁ、食べたのは事実だし否定する気はない」
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