短機関銃

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・クローズドボルト 引き金を引く前にすでにボルトが前進しているために、重心変化がなく、命中精度は高い。 価格が高く、頻繁に訓練、整備をする必要があるが、法執行機関が使用するにはあまり問題ない。 代表的なものにはMP5がある。 両者を外見だけで判断するポイントは、排莢口が発射時に開いているか、閉じているかである。 現在の日本には短機関銃というカテゴリーは無く、日本が採用している短機関銃(9mm機関けん銃、MP5F)は、政治的配慮から「拳銃」とされている。 元々、旧日本軍には百式機関短銃というものがあったが、照準安定用の二脚や長距離射撃用の照準器、銃剣の装着器が装備されている等、近距離で弾をばらまく構想の短機関銃とは掛け離れたものだった。 これは、一撃必中思想の日本軍では、弾をばらまくという運用構想が馴染まなかった為である。 現在では、9mm機関けん銃が採用されているが、政治的配慮からストックがなく、本体を小さくするために安定用のフォアグリップが不自然な位置に突き出してしまっていて、それにあわせて銃身覆いを延長したため、かえって大型化してしまうという本末転倒ぶりの駄作である。 日本の短機関銃だけは海外から良い評価が得られないのはこうした理由によると思われる。
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