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ライフル
拳銃や短機関銃よりも長銃身で、強力な弾薬を使用する。
従来のマスケットと違い、銃身内に螺旋状の溝が削られている。
このライフリングという溝によって、弾を回転させ、より真っ直ぐ、より遠くに弾を飛ばせるようになった。現代ではほとんどの火器にライフリングがあるが、長銃身のものを昔からの慣例でライフルと呼ぶ。
銃身が長く弾頭が銃身内で十分に加速されるために貫通力に優れる。
ライフルには作動機構の違いにより、ボルトアクション、オートマチック、アサルトの3つに分けられる。
・ボルトアクションライフル
作動方式はリボルバーのように完成されていて、反動やガス圧を利用しない為に信頼性が高い。
基本的に落ち着いた状態でよく狙って撃つための銃なので、命中精度という特性を活かすために大口径、長銃身である。
速射性に劣るため、現在はスコープをつけて狙撃銃として使用されたり、狩猟用として使用されるなど、生き残っている。
・オートマチックライフル
アサルトの前身となった銃。
装填機構がオートピストルのように自動化されているために速射性に優れ、走りながら撃ったり、アタリをつけながら修正する撃ち方が可能となった。
オートマチックライフルが主力軍用ライフルとして大規模に実戦投入されたのは、1942年のガダルカナル戦である。
この時アメリカ軍は、オートマチックライフル「M1ガーランド」を上陸部隊のほぼ全てに装備させた。
日本軍が1発撃つ間に、5~10発の敵弾が返って来たという。
オートマチックライフルとボルトアクションライフルの延長線に、対物狙撃銃(アンチマテリアルライフル)が存在する。
重機関銃と同じ弾薬を使用する、高い威力の銃である。
元々は対戦車ライフルとして、戦車や装甲車の装甲の薄い部分を狙う目的で使われていた。
しかし、より有効な対戦車兵器、バズーカやパンツァーシュレックのようなロケット砲、パンツァーファウストのような無反動成形炸薬弾発射器に役を取って変わられたために、一時は居場所が無くなった。
現在では、航空機や車両の中に立て篭もる目標への狙撃用として使用されている。
・アサルトライフル
他のライフルのように、中~近距離における命中精度や取り回し易さを維持しつつ、機関銃等の面制圧能力を両立させた銃である。
つまり、近距離での短時間における圧倒的な火力を歩兵個人が発揮するという、「近代的機動戦」を行うための兵器である。
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