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『昨日、ココから帰る途中ね……キミ………車にひかれたの』
お姉さんは目に涙をいっぱいためて話した。
『キミはもぅ死んじゃったんだよ……』
「………あっ…思いだした」
そうだ…ボクひかれちゃたんだ……
そっか…ボク死んだんだ…………
「お姉さん、泣かないで…教えてくれてありがとう」
『何も…してあげられなくて……ごめ…っ』
「うぅん、お姉さんは最初から最後までボクとちゃんと向き合ってくれた……ボクもう死んじゃってるのにムシしないで、最後の最後まで話聞いてくれたでしょう
お姉さんに出会えてボク幸せだった…
人生をちょっと幸せだって思わせてくれた…
ねえ…お姉さん、ボクやっと解放されるんだね…
」
お姉さんは黙って何度も頷くだけだった…
「じゃあボクもう行かなきゃ…さようなら」
ボクは今までで最高の笑顔でお姉さんにさようならを言った…
ボクが死んでみんなも先生もよろこんでるんだろうな……
お母さん…ごめんね
いじめられる弱虫なボクで……
お母さんより先に死んじゃってごめんなさい…
1番親不孝だね…
きっと今度生まれてくる時はもっと強い子に生まれてくるから…
またお母さんを選んで生まれてくるから…
その時はたくさん親孝行するね…
ボクを生んでくれてありがとう。
お母さん………バイバイ
………もう少し
生きていたかったな……
…………………………………………………END
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