第2章

24/29

7304人が本棚に入れています
本棚に追加
/337ページ
「いやだ!私は和樹の側にいたい…また離れ離れになるのは…」 俯いていた神楽が、急に近寄ってきたかと思うと、いきなり抱き着いてきた 「……いやだ」 神楽の小さな肩は少し震えている 胸に顔を押し付けているので顔は見えないが、泣いているのは明白だった 「神楽…」 俺は神楽が安心できるように、頭を優しくなでてやった 「結城さん、もう少し待ってはもらえないでしょうか」 「和樹…?」 神楽は顔をあげ、不安そうに見上げてくる
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7304人が本棚に入れています
本棚に追加